07.09.11.

仕事のサイズ

仕事の大きさ(見た目の規模、メディアへの露出しやすさ etc.)に憧れる人って多いですね。特に男性。

僕は以前在籍していた会社で、かなり大きな商業施設開発に関わっていたときに、巨大な商業施設を作る仕事も、プロダクトの商品開発する仕事も、仕事のフローとしてはあまり大差ないのではという考えを、一層強く感じていた。

フラクタル図形の考え方(どれだけ拡大・どれだけ縮小しても同じ形・パターンが現れる)と同じで、
仕事の規模に関係なく、個人としての処理する情報量はそれほど変わらないんじゃないかと思う。
手を抜かなければ・・・。

今の世の中、商品ひとつをデザインするにしても、そこには市場調査・物流への対応・店舗や什器のデザインから、POPや広告に到るまで、実に様々な要素が絡んでいるし、関わる人の数も膨大だ。

なのに、見た目の規模に対する憧れを多くの人たちが持っているのは何故かが、正直、僕はわからない。

規模に比例する報酬に対する憧れであれば、理解できるのだけど。

日本の総理大臣になったからといって、大規模な仕事をしているかというと、僕は全くそう思えない。きっと、永田町の小さなコミュニティのなかでの仕事であって、彼のなかでは俯瞰的に日本を見ていることよりも、小さなコミュニティの関係性の中で様々な判断が多いのだろう。

あれ? 何が言いたかったのか?

要するに仕事に、抽象的な大小という価値を与えて、仕事の本質を見失わないようにしなければということだ。
posted by yuichi nakamura at 22:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記