goods-inc. 中村です。
アークヒルズカフェもそうですが、
僕らは店・商業施設を開発する際に、実際に何度も現場に足を運びます。
平日の朝〜夜。休日の朝〜夜。街によっては深夜・早朝も。
そこで何を見るかというと、通行量による歩留まりがどうこう?というよりも、
どのような生活意識・価値観(つまりはライフスタイル)を持った人達が、
その土地で活動しているのか?を把握するためです。
例えば、夕方のスーパーの前に立って観察しているだけで、
いろいろなおばちゃん(笑)からでも、
様々な街のライフスタイルの情報が読み取れます。
1人か複数客が多いか、客同士の会話があるかないか、
外出を意識した服装なのか、家着のようなトレーナーなのか?
またそのブランドは? etc . . . から、
生活意識から街のコミュニティの成熟度までを把握します。

「東京の街だったら、だいたい分かるじゃない。」という方もいますが、
実は全然分かっていないものです。
僕は以前、西麻布の会社に5年勤めていたのに、
あるプロジェクトのために一日中、西麻布の交差点に立っていると、
こんな人達いたっけ?
と思うようなタイプの人達と次々と遭遇します。
人は自分が働いている、生活している土地に詳しいと思いがちですが、
活動の範囲・時間帯が、割とパターン化していることが多くて、
見えていない側面が本当に多いのだなぁと。
(早退した帰り道は違う風景に見えるように)
インターネットや、データベースの発達で、
定量的な数値(行政が発表しているようなモノ)は、
比較的手に入りやすい状況になっていますが、
街の情報はやはりその街に自分が立たないと分かりません。
どれだけgoogleのストリートビューが発達しようとも、
流れゆく人々の様子や、競合店の味・雰囲気を把握することはできませんし。
(そのうちできるようになるかも? google恐るべしですから。)
こんなことならgoogleでも(笑)。

小学生が殴られた瞬間。
このマーケット把握方法の問題は、
言語化して人に伝達することが、結構難しい、感覚的な情報の性質が強いことと、
一日中カメラで人の写真を撮りながら、街中に立ち続けていると、
完全に怪しい人だと思われることです(笑)。
まあ、商売を外しにくくできると考えれば安いものですが。
posted by yuichi nakamura at 10:00
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日記